2023/04/15
アーユルヴェーダ入門講義~青葉台コミュニティハウス「本の家~」
6月20日に青葉台のコミュニティハウス「本の家」でアーユルヴェーダの入門編としてお話し会をさせて頂く事になりました♪
アーユルヴェーダの考え方に興味を持って頂いて、よりよく生きるためのきっかけやヒントになるような話をしていく予定です。
今年は地域の方々の心と身体の健康に役立てられるように、アーユルヴェーダを広める活動をしていこうと思っています。
お問い合わせは5月11日から青葉台コミュニティハウス「本の家」にお電話して頂くか
直接受付での申し込みになりますので、よろしくお願いいたします
コミュニティハウス
「本の家」
TEL045-981-1400
2023/04/09
熱病の対処方
今日はアーユルヴェーダ的「熱病」の対処方をお伝えします
アーユルヴェーダ的に熱病に犯された時
犯されそうになった時の対処方でまず最初にすることは「絶食」です
食事をして消化、代謝に使われる力は
病気(病素)を外に出したり免疫力で戦って打ち勝つ力と同じと考えるので
まずはその自己治癒力を最大限にいかすために食べないということが重要になります
例外としては憔悴、恐怖、怒り、愛着、悲哀、疲労によって発生した以外のもの
例えば普段から栄養が足りてなくて食べない事でヘロヘロになってしまう症状の人が発病した場合を覗いてはまずは食事制限が大事となっています
最初は絶食をして白湯を飲んで
その消化代謝の力(アグニ)を高めて汗などをかいて病素の排出を促します
そして少し回復してきたら
お粥などの消化に優しく滋養になるものをとっていく
味で一番NGな味は「渋味」です
なので日本人がやってしまいがちなお茶
(緑茶とかウーロン茶とか)を飲むのは避けた方が良い
とった方がいい味は苦味です
苦味と渋味分かりづらいかもしれませんが
日本で手に入る薬の様に使える苦味は
「せんぶり」など
なので絶食→白湯→センブリ茶など
少し回復したら重湯→お粥→お粥
などがいいです
お粥にいれるものとしては
ゴーヤなどの苦味のある野菜
後は生姜、長ネギなども良いと思います
まとめると
病素を消化させるには
絶食→発汗→時間を待つこと→薬用粥(苦味を取る)
あともうひとつ
【急性熱病の場合に避けるべき事】
として
昼寝、入浴、アビヤンガ(オイルマッサージ)、食事、性行為、怒り、風に触れること、運動、渋味
これらは避けるべきとなってます
弱った時に何かを食べて栄養を取るとしがいがちですが、熱病に犯された初期段階としては絶食によって、熱が下がり、体が軽くなっていき、自然な食欲が生じてくるので
回復期までは
絶食→消化の負担にならない滋養のあるものを取っていく
というのが正しい療養の仕方です
まずは自己治癒力を最大限にいかすような過ごし方をするのを是非心がけてみて下さい
普段から断食の習慣などをしていると
この絶食して回復するというのがスムーズ行えると思います
普段からに健康管理にも、熱病に限らず
色々な病にも自分の中にある
消化の火(アグニ)をどう扱うが大事になります
そのアグニの大切さについてはまた別の角度からもお伝えできればと思います。
YouTubeでアーユルヴェーダの発信していて発熱の対処方、以前の動画も少し参考にして下さい
https://youtu.be/sUsG3vsl4SA
2023/04/03
食べ合わせの禁忌と効果の話
ギーとハチミツを同量ずつとると毒になるというアーユルヴェーダの古典の教えがあって
それを知ってからギーとハチミツを並べるとちょっとドキドキします(笑)
同量じゃなければいいらしく
どちらかの量を多めに、あるいは少なめにとるようにした方がいいそうなので一緒に食べるのがいけないとかではない所が不思議です。
食べ合わせで良くないものっていう物は日本でも「鰻と梅干し」とか「天ぷらと西瓜」とかありますが、アーユルヴェーダにもあって
例えば牛乳はアーユルヴェーダでは有益な食べ物で取った方がいいものなのですが、
食べ物との組み合わせで悪くなるとなっていて
牛乳を酸味や塩味と一緒にとると害をもたらすとなってます。
なので酸味のあるものとして果物と牛乳は避けた方がいいのと、あとは魚と一緒に食べることも禁じられています。
これらを一緒に取ると体内で粘り気のある分泌を促して消化に負担がかかる。
そして未消化物を作って抵抗力を弱めたりアレルギーなど何らかの問題を併発させる。
目の病気や皮膚病、精神的な病い、動脈硬化などが生じたり、老化が早まるとなってます。
食べ合わせの危険って恐ろしいですね(・・;)
だったらもういっその事、牛乳を飲まない方がいいんじゃないかとも思えてきます(笑)
因みに僕は牛乳が苦手でアーユルヴェーダを勉強するようになってからも、あまり積極的に取りたくない飲み物でした(--;)
食べ合わせの害の例外としてはスポーツや肉体労働をしていて消化力が強くなってる人 、代謝がいい人、壮健な若者、悪い食べ合わせに慣れてる人には悪影響は少ないといわれてます。
あと牛乳は冷たいままでは取らず温めてとるのが基本です
逆に組み合わせの良いものとして
牛乳とギーというのがあって
寝る前に温めた牛乳にギーを入れて飲む事で
不眠症が改善されたり眠りの質がよくなって朝スッキリ目覚められたり、便秘が解消されたりと体にいい効果が色々望めます。
牛乳の性質自体がアーユルヴェーダでいう「オージャス」という人の活力素の性質とほぼ同じで、体に栄養を与える体液の質をよくする「最高の滋養強壮剤」となってるので
苦手とか嫌いでなければ取りたい飲み物ですね
昨今の現代科学での牛乳の是非の議論は
アーユルヴェーダの食べ合わせの禁忌と
牛乳を摂取したあとは45分から一時間は他のものを一切口にしないなどの古典の教えを守れば気にする事はないのではないかと思っています。
後は牛の種類がホルスタインではなくブラウンスイス牛であればいいとか、育て方とか
搾乳の仕方とか
そういう所も関係してるとも考えられています
食べ合わせのいいものとして
日本だと鰻と山椒とか
寿司にガリとか
刺身にワサビとか
「薬味」として食べ合わせると良いものっていうのがありますね
これはアーユルヴェーダ的に考えると
鰻は毛穴を塞ぎ体内に熱を溜めるのですが、山椒が毛穴を開き熱を放散させる作用をしてくれるなどしてくれてると考えられます
鰻自体はアーユルヴェーダ的には夏には向いてない食べ物なのですが、山椒もそうですが甘いタレにしてたりと消化力の落ちてる夏にも食べれるように色々工夫されてるとも考えられるそうです
じゃあ何故消化力の下がっている夏に鰻を食べるという習慣が出来たのかは
一説によるとえ江戸時代に夏に売れない鰻屋の為に平賀源内がキャッチコピーを考えたら売れて、それが今でも習慣化してるという話もあります。
話がそれました
あと刺身にワサビも足の早い生の魚の殺菌作用になっていたり
お寿司にガリはしょうがで胃が冷えるのを防いだり、消化に重い生の魚の消化の助けになってたりと
アーユルヴェーダ的にも色々理にかなった組み合わせというのが日本の食にもみられるそうで
外国でもその土地に古くから食されているものは、食べ合わせの工夫などがされていたりするのでそういう観点で見てみるのも面白いです
今日は食べ合わせのお話でした
それでは今日も素敵な1日を(^_^)/~~
2023/03/23
食べると痩せる?ハチミツについて
~アーユルヴェーダと現代の科学で考えるハチミツの効果効能~
アーユルヴェーダを学びはじめてから「生ハチミツ」を良く食べるようになりました
古代インドから今も伝わる伝統医学であるアーユルヴェーダでは自然の中で取れたハチミツを毎日少量取るといいとなってます。
ハチミツは血液組織に良くて脂肪を減らす効果があるそうです。
鼻水や痰などにも効くそう。
アーユルヴェーダでいうところの水のエネルギー(カパ)を多く持ってる人には特に良くて、普通甘いものを食べるとカパが増えるのですが、ハチミツだけは例外で、むしろカパを減らす痩せ薬として使われています。
ハチミツは糖度が高く浸透圧で水分を奪って乾燥させる性質があるため、もともと油性のカパと少し油性のピッタ(火のエネルギー)の体質の人にも良いです。
ヴァータ(風のエネルギー)の人にも悪くはないですが取り過ぎない方がいいです。
(食べ過ぎはヴァータ体質だけでなく全ての体質に注意)
ハチミツのネガティブ情報としては
日本では一歳未満の赤ちゃんには食べさせない方がいいとなっています
一歳未満の赤ちゃんは腸内環境が整っていないためハチミツに含まれるポツリヌス菌というのが毒素になって調子が悪くなるということがあるそうです。
ごくまれに亡くなってしまったケースが過去にあって食べさせない方がいいとなってます。
(現代医学では一歳以上の赤ちゃんはそのリスクがなくて大丈夫だとしてます)
因みにインドでは生まれたての赤ちゃんにハチミツとギーを同量食べさせるという風習があるそうです。
アーユルヴェーダの古典にはハチミツとギーを同量取ると毒になるとして禁忌になっています。
それなのにあえて赤ちゃんに与えるのは日本とは逆に予防接種的な意味合いがあるのかもしれません。
そしてアーユルヴェーダの古典では
ハチミツは加熱すると毒になるとなっています。
現代の科学の研究でハチミツを長い時間高温で加熱するとAGEs(終末糖化産物)というのが、加熱してない蜂蜜に比べて8倍になるということがわかったそうです。
(AGEsというのは動脈硬化や皮膚のシワ、白内障などの老化現象をもたらす毒素)
なので古典の教えの蜂蜜は加熱すると毒になるという知識は正しいといえそうです。
古の人たちはそのものの性質を深い所で理解していたのでしょうか?
なぜそういう事が分かっていたのか不思議になる事がアーユルヴェーダの古典には記されていてとても興味深いです
2023/03/22
動的平衡とアーユルヴェーダのパンチャマハブータ(五大元素)について
宇宙のあらゆるものは
5つの元素(空・風・火・水・地)で構成されていると考えるアーユルヴェーダの科学を紐解いていくと
生命というのはその目には見えない元素が
固定されているものではなく
常に揺らぎながら、元素同士が影響を与えあって変化して、バランスを保ちながら存在しているという事がわかる
その元素は例えば人間ならば
年齢、季節、時間、環境、食べ物、
生活習慣、精神的な心の状態
などの影響を受けながら変化し、
その時々でバランスを保ちながら命を維持していると考えられる
その生命を構成している5つの元素を3つに分類したものがアーユルヴェーダの「ドーシャ」とよばれるもので
ヴァータ(空・風)
ピッタ(火・水)
カパ(水・地)
となっています
この3つの生命エネルギーである
「ドーシャ」が体全体や体の中の器官のそれぞれの場所で働いて、秩序を保ちながらバランスしている
その秩序やバランスが崩れると「病気」になり、その病気が悪化していくと「死」ということになる
分子生物学者の福岡伸一さんが定義した
生命の「動的平衡」という概念
動的平衡というのは、生物が合成と分解を繰り返しつつ、エントロピーを捨てながら時間にそって、ある種のサイクルを回す生命体が時間の中を航行していく姿を表現した概念
という事らしいのですが
アーユルヴェーダから学んだ生命の科学と「動的平衡」の概念は同じような概念だと感じました
アーユルヴェーダは古くからある科学だから
むしろ現代には通じないんじゃないか
と思われる方もいらっしゃるかもしれません
しかしアーユルヴェーダを学べば学ぶほど
むしろ今の科学で分かってきた事がアーユルヴェーダ的視点で既に体系化されていたり
分かっていたりと感心する事が多いです
そういう所がアーユルヴェーダの魅力であり
面白いところだと思います